ご自身が建てる家が、地震にどれくらい強いのか、どれくらい省エネなのか。その性能を、客観的な基準で知りたくはありませんか?
それを実現するのが、いわば**家の品質を証明する「通知表」**とも言える「住宅性能評価」です。
この評価は、ただ安心感を得るためだけのものではありません。現在の手厚い補助金や税制優遇を活用するためには、多くの場合、この評価書が**必須の『パスポート』**となります。今回は、家づくりにおいて非常に重要となる「住宅性能評価」について解説します。
「住宅性能評価」とは?
住宅性能評価とは、国が定めた統一基準に基づき、住宅の性能を第三者機関が客観的に評価し、等級や数値で分かりやすく表示する制度です。
評価される項目は多岐にわたりますが、主に以下のような分野があります。
- 地震などに対する強さ(構造の安定)
- 火災時の安全性
- 建物の長持ちしやすさ(劣化の軽減)
- 省エネルギー性能
- 空気環境
これらの評価を受けることで、ご自身の家がどのレベルの品質を持っているのかを、誰の目にも明らかな形で把握することができます。
なぜ「住宅性能評価」を受けるべき?3つの大きなメリット
評価の取得には費用がかかりますが、それ以上に大きなメリットがあります。
1. 補助金や税制優遇の『パスポート』になる 「長期優良住宅」や「ZEH(ゼッチ)」といった高性能な住宅は、高額な補助金や税制優遇の対象となります。しかし、その性能を公的に証明できなければ、制度を利用することはできません。住宅性能評価は、そのための公的な証明書として機能します 。これまでの記事でご紹介してきた多くの優遇制度は、この評価書がなければスタートラインにすら立てないのです。
2. 住宅の品質が「見える化」され、大きな安心につながる 「丈夫で長持ちする家です」と口で言うのは簡単ですが、住宅性能評価は、その言葉を裏付ける客観的な証拠となります。設計段階と建設段階の2度にわたり、専門家が図面や現場を厳しくチェックするため、施工ミスなどの防止にもつながり、大きな安心感を得られます。
3. 将来の資産価値や保険料にもプラスに働く 将来、ご自宅を売却することになった場合、性能評価書は品質を証明する有力な書類となり、資産価値の維持に有利に働きます。また、耐震性の評価(耐震等級)が高い住宅は、地震保険料の大幅な割引を受けることができます 。
省エネ性能に特化した評価「BELS(ベルス)」
住宅性能評価の中でも、特に「省エネ性能」に特化したものが**BELS(ベルス)**です。家の燃費性能を星の数(★1~★★★★★)で分かりやすく表示する制度で、ZEH関連の補助金を申請する際には、このBELSの認証が必須となります 。
品質に自信があるからこそ、評価取得を推奨します
私たちコバヤシ工業は、お客様に安心して長く暮らしていただける家を提供するため、この住宅性能評価の取得を積極的に推奨しています。それは、私たちが自社の設計・施工品質に自信を持っているからこそ、第三者による客観的な評価を受けていただきたいと考えているからです。
もちろん、性能評価の取得に必要な複雑な計算や書類作成、申請手続きは、私たちが責任を持ってサポートいたします。家づくりの第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。