これまでの記事で、国が主導する「住宅省エネ2025キャンペーン」などの大規模な補助金制度についてご紹介してきました。しかし、実は支援策はそれだけではありません。お住まいの都道府県や市町村といった「地方自治体」も、独自のユニークな補助金制度を数多く実施しています。
そこで生まれるのが、「国の補助金と、地元の補助金、これらを両方とも受け取ることはできるの?」という疑問です。
結論から言うと、答えは「原則として可能」です 。今回は、このお得な「補助金のW活用」のルールと、お住まいの地域に眠る補助金の見つけ方について解説します。
「補助金のW活用」の基本ルール
国と地方自治体の補助金は、財源が異なるため、基本的に同じ工事に対して併用(両方もらうこと)が可能です 。
ただし、一つだけ注意点があります。それは、地方自治体の補助金の財源に、国のお金(国費)が使われている場合です 。この場合は、国の補助金との併用が認められない可能性があります 。
少し専門的になりますが、これは「補助金の重複」と見なされるためです。最終的な可否は自治体の判断となるため、「この組み合わせは大丈夫?」と迷ったら、必ず自治体の担当窓口や、私たちのような専門家にご相談ください。
宝探し感覚で!地域独自のユニークな補助金
地方自治体の補助金は、その地域の特色や課題を反映した、非常にユニークなものが多くあります。まるで「宝探し」のように、ご自身の計画にぴったりの支援策が見つかるかもしれません。
例えば、以下のような補助金制度が存在します。
- 地域の特色を活かす補助金
- 地元産の木材を使って家を建てると補助が出る(地域産業振興)
- 環境に配慮した暮らしへの補助金
- 薪ストーブやペレットストーブを設置すると補助が出る(環境施策)
- 雨水を貯めるタンクの設置に対する補助(環境施策)
- 子育てや移住を応援する補助金
- Uターン、Iターンで地元に戻り家を建てる人への補助(若者定住)
- 安全・安心なまちづくりのための補助金
- ブロック塀の撤去や改修に対する補助(防災)
これらはほんの一例です。ご自身の計画と地域の制度が合致すれば、国の補助金に加えて、さらに数十万円のメリットが生まれることも珍しくありません。
プロが教える!賢い補助金の探し方
では、どうやって地域の補助金を探せばよいのでしょうか。おすすめの方法を2つご紹介します。
- 自治体のウェブサイトで直接探す まずは、お住まいの「市町村名+住宅+補助金」や「都道府県名+リフォーム+助成金」といったキーワードで検索してみましょう。公式サイトの情報を確認するのが最も確実です。
- 専門の検索サイトを活用する 全国の自治体の情報をまとめた便利なサイトもあります。
- 住宅リフォーム推進協議会 支援制度検索サイト リフォームに関する補助金が網羅的に検索できます 。
- goo住宅・不動産「暮らしデータ」 新築、リフォーム、移住支援など、幅広いジャンルの補助金が掲載されており便利です 。
情報収集から申請まで、専門家にお任せください
国と地方、両方の補助金情報を収集し、併用の可否を確認し、それぞれの申請書類を準備する…。これらをすべてご自身で行うのは、大変な時間と労力がかかります。
私たちコバヤシ工業は、国の制度はもちろん、営業エリアである地域の補助金制度についても常に最新の情報を収集しています。お客様の家づくり計画をお伺いした上で、国と地方の補助金をどう組み合わせればメリットが最大になるか、トータルでご提案し、面倒な手続きまでサポートいたします。
「W活用」を最大限に活かすためにも、ぜひ一度、私たちにご相談ください。