
家を建てるということは、人生における一大イベントです。 耐震等級や断熱性能、デザインのトレンド……気になることは山ほどあると思います。けれど、最終的に家づくりの満足度を決めるのは、**「作り手がどれだけ親身になってくれたか」**という心の部分にあるのかもしれません。
今回は、私たちコバヤシ工業の「Design Office」で起きた、ある嘘のような本当の話をご紹介します。 それは、一枚の図面が30年の時を超えて、不思議な「縁」を運んできた物語です。
偶然か、必然か。34年の時を超えた「縁」
現在、コバヤシ工業の営業部で活躍するAさん。建設業界未経験で入社した彼は、お客様の想いを汲み取る力に長け、日々成長を続けています。 そんなある日、設計部長であるWさんが、ふとしたきっかけで衝撃の事実に気づきました。
なんと、Aさんが生まれ育った実家は、34年前にWさん自身が設計に携わった物件だったのです。
Wさんが34年前に図面を引き、建築確認申請を行ったその家。そこには、まだ生まれていなかったAさんが誕生し、成長し、家族との思い出を育んできました。 そして今、その家で育ったAさんが大人になり、Wさんの部下として同じ会社で働いているのです。
一人の設計者が引いた線が、30年という長い時間を経て、そこで育った次世代の人間と「同僚」として巡り会う。 この奇跡のような「縁」は、私たちにとって単なる偶然とは思えませんでした。
図面一枚に込める「一生涯の責任」
このエピソードは、私たちに改めて**「図面一枚の重み」**を教えてくれました。
設計者が引く一本の線、現場監督が指示する一つの施工。それらは単なる作業ではなく、そこでお客様が数十年、あるいは生涯にわたって暮らしていくための「土台」です。 Wさんが30年前に引いた図面が、今もAさんのご家族の暮らしを何事もなく支え続けているという事実。これこそが、私たちがプロとして果たすべき責任の形だと確信しています。
厳しい自然環境に耐える「納まり」の美学
私たちが拠点とする山梨県、特に富士五湖エリアは、冬の寒さや湿気など、自然環境が厳しい地域でもあります。 長く安心して住める家にするためには、**「納まり(おさまり)」**へのこだわりが欠かせません。
※「納まり」とは? 建築用語で、部材と部材の接合部分や、取り付け具合のことを指します。 単に見栄えを良くするだけでなく、「雨水が入らないようにする」「隙間風を防ぐ」「長年使っても壊れにくくする」といった、家の機能性や耐久性を左右する非常に重要な技術的ポイントです。
Wさんの設計に対する思考は、単なるデザインやコスト計算にとどまりません。「いかに美しく、かつ厳しい環境に耐えうるか」。その納まりの追求こそが、30年経っても色褪せない家づくりの秘密なのです。
師から弟子へ。受け継がれる「意匠と哲学」
Wさんもまた、かつて師(元所長)から多くのことを学びました。 「図面を見れば、そこに設計者の意図や哲学が宿る」。師から受け継いだその精神は、今、WさんからAさんへとバトンタッチされようとしています。
Aさんは今、Wさんの指導のもと、建築家としての「視点」も養っています。 また、私たちは最新の生成AI技術などを活用し、より具体的でお客様に伝わりやすい意匠表現(デザイン提案)の模索も続けています。そして、Aさんはこのように考えています。その線の中で「設計士は永遠に生き続ける」と。
けれど、どんなに道具が進化しても、変わらないものがあります。 それは、**「お客様の人生に寄り添い、責任を持って仕事をする」**という泥臭いまでの誠実さです。
かつてWさんが師から受け取り、そして今、Aさんへ伝えようとしているこの「想い」こそが、コバヤシ工業の家づくりや工場、倉庫、ホテルデザインの根幹なのです。
おわりに
建物は、建てて終わりではありません。 30年後、その家で育ったお子様が大人になったとき、「いい家だったな」と振り返ってもらえるように。そして、もしかしたらまた次の世代と、不思議なご縁で繋がることができるように。
私たちはこれからも、一つひとつの「縁」を大切にし、見えない部分にまで魂を込めた家づくりを続けていきます。
「自分たちの想いをしっかり受け止めてくれる工務店と出会いたい」 そうお考えでしたら、ぜひ一度、コバヤシ工業にお声がけください。 技術と経験、そして温かい心を持ったスタッフが、あなたの夢を形にするお手伝いをいたします。
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